積読(つんどく)日記

本はただ机の上に積んであるだけ・・・の状態で日々過ごしています。新聞や雑誌・映画・テレビなどから、気になったことを書いています。

~令和元年度スクリーンライブHiroshima~

~令和元年度スクリーンライブHiroshima~

http://earthquake.chicappa.jp

映画「おはぎ」脚本:菜々瀬まい 監督山中富雄 上映に際し、おはぎがいただけるということで食べ物につられて行ってきた。

 

広島で撮っている過去の短編作品なども上映があった。

今回の中で「蚊太郎と若葉」という作品があって、ユニークな蚊が登場、ちょっと目に焼き付いてしまった。

この作品の主題歌を作ったtoyさんの生歌披露もあった。

明るい歌声だった。

 

一本の上映時間が短いので、2時間座っていられないという人には気軽に見れて楽しいと思う。

大手の商業映画では見られない実験的な挑戦が楽しめる。

 

「おはぎ」は1時間ぐらいの作品で、第二次世界大戦のころの若い二人を中心にした話だ。

昔の映像も取り入れながら、少ないキャストで、まとまりのある作品に仕上がっていた。

今回の上映作品に携わった人たちのトークイベントもあって、脚本を書かれた菜々瀬さんは「いっぱい調べて勉強した」と話していた。

やはりその成果が出ているからだろう。

キャストさんたちの気持ちがちゃんと画面に出ていた。

菜々瀬さんは主演も演じている。

相手役の田中翔貴君、良かった。

生で会えた。かっこよかった。

 

行森商店のおはぎ、おいしかった。

このライブは、3月1日までいろいろな場所で6日間行われる。

 

覚悟がすべてだ

数日前のNHKあさイチ」で、翻訳家松岡和子さんに取材していた。

シェイクスピアの37作品の翻訳にとりかかり、もうすぐ完訳まで残り1作品になるとか。

ハムレットの中で出てくる「The readiness is all.」(覚悟がすべてだ)というセリフが、実生活で支えになったという話をされていた。

 

私がこの37作品全部読むとして、何年かかるだろう。 

今年に入って、去年古本市で見つけた井上靖著『額田女王』を読み始めている。

まぁ字が小さくて・・・、毎日同じところを読み返しまだ数ページしか進んでいない。

この調子では読み終えるのは何か月先になるか。

その後このシェイクスピア作品を読み始めるとして、一年に二冊?読めたら良しとしても、約19年??

生きてる間に読み終えられるかしらん。

 

何年後かにこのブログの振り返り記事でこのページが出てきたとき、「読んでるよ」となるか「あれ~?そんな覚悟どこいった?」となるか、覚悟がすべてだ!!

 

 

男の涙

映画「高津川」二回目見に行ってきた。

気負うことなく父に告げる息子の言葉があっての運動会のシーンや、中年男性陣の涙にやられます。

他にもあのシーン、このシーン。

 

ここで描かれている問題は日本中どこでも起こっていることで、子から親、親から子、友達同士、その家族、地域の伝統、地域の問題などなど繋いでいく覚悟、継いで行く覚悟、いろんな問題をぎゅっと美しい自然と川の流れる音をバックに描いている。

一回目と二回目の涙の印象が少し違って見えた。

二回目はストーリーが分かったうえで見ているからかな。

映像がほんときれい。

高津川に心が洗われる。

 

 

 

作家今村夏子

昨日芥川賞直木賞の発表があった。

最近昨年の芥川賞受賞者今村夏子氏の作品を読んでいる。

 

『星の子』、現在中学生の女優芦田愛菜が主役でこの本が映画化されるらしい。

思春期で難しい年齢だろうにやってみようと思う作品ってどんなのだろう。

そんな興味で読んでみた。

平易な文章で読みやすい。

そしてどんどん引き込まれていった。

あの感覚を文章でこんな風に表現してあって、それを映像ではどう見せてくれるのか。

 

ほかの作品『あひる』『こちらあみ子』も読んだ。

感覚が壊されていくような、ゆすぶられるというか、文章は読みやすいのだけど、なんか??

そういうことだったのかとわかっていくうちに、引き込まれている。

読み終わると、もう一度読み返して、確かめたくなる。

いろんな人や物の見方をちょっと壊して広げてくれるような。

 

芥川賞作家という肩書に意識なく読んだところで、昨日の発表があり、一年たって私はこの作家に出合ったんだ。

『星の子』、上映が楽しみだ。

 

 

 

前を向いていこう

昨年の締めくくりをしないまま、年を越してしまった。

映画の見納めは「男はつらいよ、お帰り 寅さん」

スクリーン内の渥美清を懐かしいな~と思い、マドンナ役の女優さんたちもわぁ~って(悲しいかな、目は認識しても名前がすぐ浮かばない)思い、寅さんシリーズ見納めとなった。

若い頃劇場で大笑いして観ていたことを懐かしく思う。

 

みそか紅白歌合戦でAI美空ひばりが唄っていた。

作品はいいと思ったけれど、なんだかね~。

過去は過去として取り上げてほしい。

当時の勢いのある姿を見せてもらいたい。

過去を今として見せられても、そこに本人はいないわけで、草葉の陰で、「おいおい・・」って嘆いているんじゃないかな。

もう、休ませてくれよって。

 

年が明けて、広島は穏やかな天候で、三が日のんびり過ごした。

録画していた「ガキの使い・・」、今年はずっと見た。

新しい地図の、草彅剛・香取慎吾稲垣吾郎が身体を張ってがんばってる。

みんな前を向いている。

 

そう、前を向いていこうー!!

バランス

今期面白く見たテレビドラマは「同期のサクラ」と「ドクターX」

孤高だけれど信頼できる仲間がいる。

自分なりに共通点や違うところを考えたりして楽しんだ。

 

いつだったか、NHK「逆転人生」で、ロケット作りでの失敗談をしていた。

「機械一つひとつ精密に作っていくより、全体のバランスを考える」そんなことを言っていた。

 

ドラマではどんな破天荒も楽しく見れるけれど、実生活ではなかなか難しい。

孤高であろうと突っ張ることも、仲間を作ろうとそこにだけ情熱を傾けることも。

バランスだよねと思うのです。

 

「いだてん」、なかなか視聴率があがらないと言われていたけれど、最後まで走り切りましたね。

私はお見事!と思っている。

絶妙なバランスで進行していたと思う。

 

「いだてん」にも出演していた森山未來

みをつくし料理帖スペシャル」にも出演されていたが、着物姿が良かった。

「いだてん」の時の着崩した姿、「みをつくし」の時の浪人風、武家姿、着物が身に着いている。

ダンスをされているが、身体の使い方が上手だからだろうか。

役に合わせるというバランス感覚、絶品です。

「みをつくし」は今年一番の胸キュンドラマだった。

 

同じく「いだてん」に出演していた生田斗真。「俺の話は長い」の生田斗真

同一人物か?と思うぐらい違ってた。

身体が人(役)を作るってことか。

「俺の話は長い」も役者さん、会話のテンポ、バランス良かった。

見ていて「いるよね~、あるよね~」だった。

 

なんて、私の一貫性のないバランス感覚でこんな風に話が流れてきてしまった。

 

映画「この世界の さらにいくつもの 片隅に」

「そうそう居場所はのうなりゃせん」

2016年映画「この世界の片隅に」を見てから、時々このセリフが浮かんでくる。

なぜか。

気持ちが救われる言葉だ。

だから「大事なセリフで心に残ったから」なのだけど、もう一つ意識下に「何か引っかかっていたから」だったのだ。

 

このセリフに至る気持ち、体験経験が追いつかない感じ、明確に言葉にならない、今思えばそんな物があったんだ。

それが、最新作を見て、「そうか!これだったのか」とわかった。

 

前作に追加された部分があって、それによってこのセリフの背後が補強されたというか、隙間が埋まったとそう思った。

映像で理解を深めることができたのだ。

 

前作と、もう一つの物語。

だから「さらにいくつもの・・」

こういう作り方って、根っこがしっかりあるからできることなのだろう。

英断ですね。

 

追記

と、ここまで書いてアップしたのだが、ポストを見るとWendy広島という月刊誌1月号が入っていて、表紙に片淵監督への取材記事が出ていた。

「映画は見た人の心の中で完成する」

という一文があった。

まさに、これだ。