積読(つんどく)日記

本はただ机の上に積んであるだけ・・・の状態で日々過ごしています。新聞や雑誌・映画・テレビなどから、気になったことを書いています。

『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込み』

『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込み』若林正恭著 角川文庫

すでに単行本として発行されているので話題になっていたのだろうけど、私は全く知らなかった。本屋でパラっとみて、電車やバスの中で気晴らしに読むのにちょうどよさそうと買ってみた。私の中で大ヒット!

 頭にクエスチョンマークが光りながらつっかえつっかえ読むのは、又吉直樹の『火花』の時と同じ感じで、これはジェネレーションギャップなのか、お笑いの人なので機転が利きすぎて私がついていけないのか、などなど思ったりした。

 でも、内容はおもしろい!人見知り、自意識過剰、私にもこんな感情あるな。ブログを書いているのも自意識過剰がなせる業?か、なんて思った。

 うまく波に乗るコツみたいなものを「教えてあげましょう」ではなく、「社会」のとらえ方、それにどう自分が入っていくか、考えて感じて何かを掴んでいく様子がわかり、一気に読んだ。

「牡蠣の一生」で、あるおじいちゃんから言われた「存在」の意味についての話がぐっときた。

 「やらなければならない」という状況から手が離れると毎日が不安になる。何かしら用事はあっても、「私は何をしているのだろ」と不安になる。その隙間を埋めるために、知識を得るためという名目でテレビを見、認知症対策だと言ってゲームをしている。でもどこかで「こんなことしていていいのかな」と思っている。今はこの状況を「いただいた時間」と思ってありがたく受け取って楽しむ、「ただ居ていい」とほっとさせてもらった。