積読(つんどく)日記

本はただ机の上に積んであるだけ・・・の状態で日々過ごしています。新聞や雑誌・映画・テレビなどから、気になったことを書いています。

聴く力

今月88歳になった母は要介護2で、週に5日デイサービスに通っている。

認知症の症状がだいぶん進んできている。

子どものことが分からなくなっているし、家の中でも迷うことが多くなった。

今日はテレビを見ながら、「どうしたん!? こりゃなんかしゃべりよる」と言う。

ちょっとびっくり。

そうか、母にとっては、テレビは大人になって出現してきたもので、生まれた時からあるものではない。

それまではラジオが身近にあるもので、耳からいろんな情報を得ていたのだ。

それで納得した。

母のもとを訪ねたとき、いつも昔話を読む。

一つ読み終わると、「あ~ええもんじゃね~。聴くいうんはおもしろい」と言う。

私は、一生懸命声を出して読むので疲れて物語一つで終わろうと思っていると、「他に面白い話はないか」と言う。

それでいつも二つ、三つとなるのだが、母がじっと耳を傾けている姿を見て、どうしてこんなに集中力があるのだろうとずっと不思議だった。

今日気がついた。

きっと、小さい頃から「聴く」と言うことは当たり前の事だったからだ。

聴きながら映像を想像する。

もしかしたら、母の世代は想像する力が、テレビの誕生とともに育った世代、携帯とともに育った世代と違っているかもしれない。

 

 

 

 

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