超超スロー・リーディングで、『本の読み方』平野啓一郎著、読了。
私は本を読むのが遅い。
「意味わからない」と思って何度も何度も同じところを読んでいたり、とっても面白くなると、読み終えたくなくて、何日も本を寝かせてしまったりする。
難しくて内容がよく理解できない、でもたぶんここ大切なんだろうな、そう思ったときも、寝かせてしまう。
時間を空けると、不思議にするするっと頭に入ってくる時もある。
この本によると、時間をあける、休憩、もいいらしい。
よかった。これでもいいんだ。
さらに、
「本を読まないから、いい文章が書けないんだ」
「表現力が足りないのは読書量が少ないからだ」
そう思わなくてもいいらしい。
これもうれしい。
ありがとうございます。
スローに、何度も読み返して、文章を味わう。
食事でもゆっくり楽しもうとよく言われるではないか。
ゆっくり読み込むことで、フルコースディナーを堪能したような満腹感が味わえるようだ。
この本の後半には実践編として、いろんな作家の作品の一部を紹介し、読み解くカギを例として挙げている。
な~るほど、こんな風に読んでいくのか。
本を味わおう。
読書の秋だ。