積読(つんどく)日記

本はただ机の上に積んであるだけ・・・の状態で日々過ごしています。新聞や雑誌・映画・テレビなどから、気になったことを書いています。

映画私ヒストリー

最近街中でお父さんと一緒の家族連れをよく見かける。

映画館でも父親が子どもを連れて見に来ているのを見かけた。

新型コロナウイルス問題に関して気がついた変化の一つだ。

 

確か我が家で家族そろって映画を見に行ったのは一度だけだったなぁ。

それでいろいろ思い出して、ここに記録。

 

社会人になるまで映画館に行ったことはなかった。

それまで日曜日昼や夜テレビで放映していた映画を兄の横で見ていた。

兄にチャンネル権があったので、西部劇とか派手なアクションの時は敬遠していたかな。

チャールズ・チャップリンの映画、オードリー・ヘプバーンが出ている映画などなど、戦争で四肢をなくした人の話、これは衝撃的だった。

 

結婚前、両親を誘って中井貴一主演「ビルマの竪琴」を見に行った事がある。

この小説は小学生のころ何度も何度も読んでいた。

これなら一緒に見れる、そう思ったのだ。

親と一緒って、この一回きりだ。

喜んでくれていたかどうか感想は聞いた記憶がない。

 

若い頃、夜仕事帰りに映画館に寄って、隣に男性が座るとちょっと「怖っ」て思って集中できなくて楽しくない時があり、それから一人では行かなくなった。

そういえば、誰かと一緒に見に行って眠り込んでしまったことがある。

その人に申し訳なくて、あれから「人に合わせていくのはだめだなぁ」と思った。

 

そういえば夫と結婚前デートで映画を見に行った時、上映中突然停電になって一時中断したことがあった。

映画は原作ミヒャエル・エンデの「モモ」だった。

確か私は長靴をはいていた記憶があるので、落雷だったのかな。

映画館でのまさかの出来事だった。

「雷が落ちて結婚した」訳ではない(笑)

 

子どもたちが小学生になり、手が離れてきた頃名古屋に転勤になった。

一緒に遊んでくれる人はおらず、時間ができた。

テレビで宣伝していた映画「雨あがる」を見に行った。

まったく土地勘がないところで映画館に行く事は、私にとっては冒険だった。

「こんな時間が持てるなんて、なんて贅沢な事」

心配事はあっても、距離がある分気持ち的には楽させてもらっていた。

主演の寺尾聡が、素振りをする。

空気を切っていくそのシーンに、私も「エイ!エイ!」っていろんな気持ちを切っていたのだろう。

外に出た時とてもいい天気で、私の気持ちもまさに「雨あがる」だった。

この気分、もし誰かと見ていたらその人に気を遣って私は映画のシーンに浸れなかったのではないか、一人で見てよかったと思った。

 

それから一人で行く楽しさに目覚めてしまった。

もう若くもないので隣に誰が座ろうと気にしない。

 

思いがけず名古屋からアメリカへ行くことになり、その時「アメリカに行ったら絶対一度は一人で映画館に行きたい」という夢を持った。

我が家で家族みんなで映画を見たのはこの時だ。

エディ・マーフィー主演のアラスカで撮影された映画だったと思う。

日本では4人で見に行くのはちょっと贅沢と思っていた。

いきなり一人は怖いので、家族で行ったのち、夢を叶えた。

見たのは「ビューティフル・マインドラッセル・クロウ主演。

子どもが帰ってくる時間に間に合うかどうか時計をちらちら気にして、とうとう最後まで見ないで映画館を出た。

日本は午前中から上映しているけど、当時アメリカでは12時過ぎからが一番早くて、慣れない生活だったので無事車で家に帰れるだろうか、そんなことも心配で仕方なかった。

 

広島に帰ってからあれやこれやの日々をすごした後、ここ何年かよく映画を見に行っている。

泣きたい気分、笑いたい気分、いろんな気分を映画館で昇華させたい。

日常と違う知らない世界に浸って、いろんな感情に出合いたい、そんな感じ。

 

これももうそろそろ落ち着いてくるのかな。

年齢とともに、映画の見方も変わっていくのだろうか。

今兄は、「やっぱり昔の映画がいい」と言っている。

 

これに関連してくるかどうか・・・ついでに最近見た映画の一つ、「男と女 人生最良の日々」の感想を。

映画「男と女」の53年後を描いた作品だ。

過去に「男と女」を見た人たちは、どう見ただろう。

「男と女」の映像から、迫力のあるシーンや、美しい街の様子、景色が、場面場面うまく取り入れられていた。

違和感なく楽しめた。

大人の、さらに大人の映画って感じ。

 

そしてなんとこの映画の中で緑の太陽を見た!!

放送大学の最後に取った科目の中で、「ほんの一瞬太陽が緑に見えることがある」と学んだ。

その景色は日本ではまず見れないそうで、外国で見れたとしてもほんの一瞬なので認識できるかどうか、そんな話だったと思う。

死ぬまでに一度見たいものだ、でも絶対無理よね、と思っていた。

それがまさか映画の中で見れたとは!

うれしかった!!

単純に喜んでいたのだが、後で考えれば、あの緑の太陽は偶然撮れた映像だったのか、色をつけたのか・・・・

 

どっちでもいいか。

見れたということで、また一つ夢が叶った!ということにしよう。

 

終活

先日ポストに配布されていたウェンディ広島3月号「本音のエッセイ  終活にまつわる大きな誤解」(葬儀相談員 市川愛)を読んだ。

101歳まで生涯現役ジャーナリストだった武野武治(むのたけじ)さんの「死ぬ時が人間のてっぺんなんだ!」という言葉を紹介していた。

市川氏は「この言葉に出会ったとき、私は雷に打たれたような衝撃を受けた」そうだ。

「生まれてから死ぬまでの一生を大きなアーチ状に捉えているのではないだろうか?・・・・人間の価値とは、体力と同等に量られるべきものだろうか?・・・・終活を通して明るく前向きにてっぺんの角度を上げていくような生き方を見つけてほしいと願ってやまない。」と結んである。

 

最近身体に不具合が続いてやっぱり歳のせいかなと小さくなっていく自分を感じている。

断捨離して身軽になっていくのはすっきりしていいなと思う反面、なんか寂しさもある。

何かに手を出せばまた荷物が増えるなんて思うと、ちょっと手を出しにくくなったりする。

 

この記事を読んでちょっと「終活」を明るく捉えられるようになった。

「気持ちのいい最後が迎えられるように生活」していけばいいんだ。

上機嫌で過ごすのだ。 

 

しかし、しかし、新型コロナウイルスの蔓延で、なんだか気持ちが沈みがち。

のーてんきではいられない。

何とか早く終息していきますように。

 

 

 

 

 

 

~令和元年度スクリーンライブHiroshima~

~令和元年度スクリーンライブHiroshima~

http://earthquake.chicappa.jp

映画「おはぎ」脚本:菜々瀬まい 監督山中富雄 上映に際し、おはぎがいただけるということで食べ物につられて行ってきた。

 

広島で撮っている過去の短編作品なども上映があった。

今回の中で「蚊太郎と若葉」という作品があって、ユニークな蚊が登場、ちょっと目に焼き付いてしまった。

この作品の主題歌を作ったtoyさんの生歌披露もあった。

明るい歌声だった。

 

一本の上映時間が短いので、2時間座っていられないという人には気軽に見れて楽しいと思う。

大手の商業映画では見られない実験的な挑戦が楽しめる。

 

「おはぎ」は1時間ぐらいの作品で、第二次世界大戦のころの若い二人を中心にした話だ。

昔の映像も取り入れながら、少ないキャストで、まとまりのある作品に仕上がっていた。

今回の上映作品に携わった人たちのトークイベントもあって、脚本を書かれた菜々瀬さんは「いっぱい調べて勉強した」と話していた。

やはりその成果が出ているからだろう。

キャストさんたちの気持ちがちゃんと画面に出ていた。

菜々瀬さんは主演も演じている。

相手役の田中翔貴君、良かった。

生で会えた。かっこよかった。

 

行森商店のおはぎ、おいしかった。

このライブは、3月1日までいろいろな場所で6日間行われる。

 

覚悟がすべてだ

数日前のNHKあさイチ」で、翻訳家松岡和子さんに取材していた。

シェイクスピアの37作品の翻訳にとりかかり、もうすぐ完訳まで残り1作品になるとか。

ハムレットの中で出てくる「The readiness is all.」(覚悟がすべてだ)というセリフが、実生活で支えになったという話をされていた。

 

私がこの37作品全部読むとして、何年かかるだろう。 

今年に入って、去年古本市で見つけた井上靖著『額田女王』を読み始めている。

まぁ字が小さくて・・・、毎日同じところを読み返しまだ数ページしか進んでいない。

この調子では読み終えるのは何か月先になるか。

その後このシェイクスピア作品を読み始めるとして、一年に二冊?読めたら良しとしても、約19年??

生きてる間に読み終えられるかしらん。

 

何年後かにこのブログの振り返り記事でこのページが出てきたとき、「読んでるよ」となるか「あれ~?そんな覚悟どこいった?」となるか、覚悟がすべてだ!!

 

 

男の涙

映画「高津川」二回目見に行ってきた。

気負うことなく父に告げる息子の言葉があっての運動会のシーンや、中年男性陣の涙にやられます。

他にもあのシーン、このシーン。

 

ここで描かれている問題は日本中どこでも起こっていることで、子から親、親から子、友達同士、その家族、地域の伝統、地域の問題などなど繋いでいく覚悟、継いで行く覚悟、いろんな問題をぎゅっと美しい自然と川の流れる音をバックに描いている。

一回目と二回目の涙の印象が少し違って見えた。

二回目はストーリーが分かったうえで見ているからかな。

映像がほんときれい。

高津川に心が洗われる。

 

 

 

作家今村夏子

昨日芥川賞直木賞の発表があった。

最近昨年の芥川賞受賞者今村夏子氏の作品を読んでいる。

 

『星の子』、現在中学生の女優芦田愛菜が主役でこの本が映画化されるらしい。

思春期で難しい年齢だろうにやってみようと思う作品ってどんなのだろう。

そんな興味で読んでみた。

平易な文章で読みやすい。

そしてどんどん引き込まれていった。

あの感覚を文章でこんな風に表現してあって、それを映像ではどう見せてくれるのか。

 

ほかの作品『あひる』『こちらあみ子』も読んだ。

感覚が壊されていくような、ゆすぶられるというか、文章は読みやすいのだけど、なんか??

そういうことだったのかとわかっていくうちに、引き込まれている。

読み終わると、もう一度読み返して、確かめたくなる。

いろんな人や物の見方をちょっと壊して広げてくれるような。

 

芥川賞作家という肩書に意識なく読んだところで、昨日の発表があり、一年たって私はこの作家に出合ったんだ。

『星の子』、上映が楽しみだ。